1人でやっていたらDIY鬱になっていたかも / workshop #11

2016年1月23日(土曜日)・ワークショップ 11日目

1月のワークショップは、大寒波の日と重なった。開催が危ぶまれるほどの大雪の中、道路脇に高く積まれた雪を蹴りあげながら駅からいつもの場所まで歩いた。八ヶ岳の麓の寒さを、正直なめていた。ドラム缶ストーブで暖をとりつつ、作業は3班に分かれてスタート。前回の続きで窓を取り付ける作業、屋根の断熱と防水、それに、外壁材の塗装だ。屋根はスタイロフォームをはめて隙間をウレタンスプレーで埋め、合板の上にルーフィング材を貼る。外壁は、前回のワークショップでみんなで話し合い、柿渋を使ってみることにした。

DSC_8670w

そう、このタイニーハウスは、あらかじめ仕様が決められているわけではない。みんなでいろんな意見を出し合って決めるから、より自分たちの手で作っている実感が得られる。とはいえ、重い電動工具を使ったり力の必要な作業は未だに手がおぼつかないことも多い。だけど、今回は塗装だ。杉板に柿渋を塗る作業なら楽勝だと思われた。サンダーで木表に傷をつけた杉板に、薄めた天然柿渋塗料を刷毛で塗っていく。最初から濃く塗るとムラができてしまうため、薄く、薄く……。意外と、なかなか木目に色が入ってくれない。同じ場所を何度も刷毛で往復し、根気強く重ねていく。塗り終わったらすぐにウエスでよく磨く。

DSC_8677w

外壁4面に鎧張りするため、塗らなければいけない板の量は思ったよりも多い。タイニーハウスなのに、こんなにたくさん使うのか、と終わらない作業に途方に暮れた。1人でやっていたらDIY鬱になっていたかも。ほかの作業が終わった人も塗装作業に参戦し、人海戦術で次々と敵を片づけていく。途中で、柿渋を塗るときは刷毛ではなく、ゴムベラやスポンジを使うことが発覚した。刷毛では液を吸い込みすぎて効率が悪い。初めてのことに挑戦すると、こういう失敗はままある。まぁ説明書きをちゃんと読めばよかったんだけども。

DSC_8710w

塗装がすべて終わらなくても、明日は外壁を貼っていく作業に入るという。だったら、なるべくたくさん塗っておきたい。しかし、すべての板を塗り終えることはできず、日が落ちて暗くなるとますます寒くなってきて、作業は終了。外は相変わらず雪が降り続いていて、あれほど温泉を切望することは後にも先にもなさそうだ。

文:高濱望
写真:三枝ナオミチ
映像:Ben Matsunaga
講師:安崎勝人 本間広基 佐藤篤